理学療法士が建築家を目指してみた

「理学療法士」兼「介護支援専門員」の30代後半の医療介護福祉従事者が、「建築家」を目指し一念発起。住まいや環境などについて考えたことや、自分自身の考え方などを発信していくブログにしていこうと考えています。医療介護福祉関係の方、建築関係の方問わず、様々な意見を頂ければ幸いです。また、30代後半からの転職を考えている方にも何か参考になることがあればと思います。

私の転職に臨むビジョン

 前回の記事で挙げました、私自身の転職に臨むビジョンについて書いてみようと思います。ただ、これは2019年10月、専門学校を受験しこれから建築家を目指していく初期段階でのビジョンであり、今後色々なことを学び、様々な人や物との出逢いを経験することによって変わる可能性のあるものなので、あくまで「転職に臨む前の今の気持ち」くらいで読んでいただければと思います。

 

・5年後、10年後、20年後といった期間ごとの見通しとそれを達成するための目標。

・自分の目指すところに「世間からの需要」や「商機」はあるか。

・「自分自身」の販売戦略。

 

※前回の記事はこちら↓

ms-trss.hatenablog.com

 

 

 

1.5年後、10年後、20年後といった期間ごとの見通しとそれを達成するための目標。

 

 私が医療介護福祉の業界から建築業界へ転職をするにあたり、まず考えた明確な目標は建築士免許の取得」になります。

 現在の仕事での経験や知識などを踏まえたうえで、『将来的にこういうことをしてみたい』というおおまかな目標もあるのですが、そのような漠然とした目標は、達成を目指していくのには曖昧過ぎて不適切なものになります。

 曖昧な目標では進捗状況の確認が難しくなります。目標達成に向け「どのくらい進んでいるのか?」ということを知ることで、目標達成のために必要な事項の整理をして効率化が望めたり、目標達成に至らない原因の洗い出しができて適切な対策が取れるようになります。

 私の場合、性格的に何がどの程度進んでいるのか確認できない状態が続いてしまうとモチベーションの維持が難しくなってしまう傾向があるので、より具体的で達成未達成がはっきりしやすい目標を立てるようにしています。

 

 それを踏まえて、まずは「建築士免許の取得」を目指していくことになるわけですが、2019年現在36歳の私が来年から学校に通うとして、今後の目標と見通しは、

 

2020年 37歳  専門学校入学

2022年 39歳  二級建築士免許 試験合格

       ⇒ 二級建築士免許取得・設計の仕事で経験を積む

2028年 45歳 までに 一級建築士免許を取得

 

 

 これから10年後には一級建築士として建築設計の仕事に携わり、 65歳が定年退職の年齢であるとすると、定年退職までに一級建築士として20年以上の経験を積むという目標を立てることができます。

 そしてさらに順調に目標が達成できていれば、それ以降は個人の設計事務所を立ち上げるなど新たな目標へとつなげていける可能性があります。

 

 このように期間を決めた見通しと、近いものにはより具体的な目標を定めることで段階的にクリアしていけるように計画していこうと考えています。

 

 

2.自分の目指すところに「世間からの需要」や「商機」はあるか。

 

 私はこれから建築士を目指していくわけですが、卒後十数年、私が他の業界で仕事をしている間に建築業界で仕事をし、実績を積み、活躍されている同年代の建築士の方はたくさんいるのです。

 今からそのような人たちと全く同じところを目指していても、当然自分自身に「価値」を付けることはできないと思っています。

 

 私は理学療法士と介護支援専門員という仕事を通して、障害を持つ方や高齢者などの生活を医学的な側面、福祉的な側面からとらえることをしてきました。

 障害を持つ方が日常生活においてどのような動作を行うのか。高齢者が加齢に伴う身体機能、精神機能の変化の中でどのような暮らしをしているのか。また、それを支える周りの人たちがどのように考え、どのような悩みを抱えているのか。

 そのリアルな現場での知識や経験を持った上で、「その人」たちが生活する環境を考えていくことができるのは一つの大きな強みであると考えています。

 

 今後2025年問題など高齢化社会がますます進む中で医療介護福祉に求められるものが大きく変わってきているように、住宅事情や建築業界に求められるものも大きく変わっていくのかもしれません

 その中では、医療介護福祉と建築の両方の視点を持った人材が必要とされる時が必ず来ると私は考えているのです。私が目指していくところの需要は、これからの時代、増える可能性がある。

 そこに商機(ビジネスチャンス)はある

そう思いたいのです(願望)。

 

 そのような需要を見つけ出し、自分自身の強みを生かしていくことが自分自身に「価値」を付けていくことになるのだと思います。

 

 私は、「人」に対して、医師が医学的な処方をしてアプローチを行う存在であるように、建築士建築学的な処方をしてアプローチを行う存在であると思っています。

 以前ある医師に教えてもらった言葉に、

 

『「病気」を診るのではなく「人」を診ることのできる医療者になりなさい』

 

というものがあります。

 その言葉を第一として今現在も仕事をしていますが、今後、建築士になったとしても同じように、住まう「人」をみて、仕事ができる建築士を目指していこうと考えています。

 

 

3.「自分自身」の販売戦略。

 

 自分自身の強みを生かし「価値」を付けていきたいと思うわけですが、その「価値」を付けた自分をどのようにして「販売」していくのか、ということも重要になってきます。

 

『私、こんなこと考えてますよ!』

『私、こんな知識や経験持ってますよー!』

 

っていう情報をできるだけ多くの人に知ってもらい、どこかで

 

『そういえばこんなこと言ってた人がいたな』

 

という話が上がってくれることが、「価値を付けた自分」を生かす第一歩になると思います。

 

 「セルフマーケティング「セルフブランディングという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 市場の需要を把握した上で、その需要にマッチする分野を伸ばすなどして『製品価値』を高め、他との差別化を図り、宣伝して売り出す、ということを、自己に当てはめて行うことを言うようです。

 

 私も、40歳で一からスタートするとしたときに、何かしらの販売戦略を持ってして臨まなければならないと考えました。

 その中で色々と思案しているときに先述のセルフマーケティングという言葉と出合ったのですが、その時に今の世の中、目の前にインターネットという便利なツールがあるではないか!ということに気づいたのです。

 今回私がブログを開始するに至った一つの理由はここにあります。

 自身の考えを広く発信するにはもってこいのツールであり、利用の仕方によっては大きな武器になると判断したため、販売戦略の一手段としてブログ開設を決断したのです。ただ、文章力などにはかなり不安がありますが…。

 

  しかしながら、ブログやSNSなどインターネットを利用したプロモーションだけでは、私自身の幾分かしかを知らせることはできないと思います。

 地域医療の現場では各施設間での「顔の見える関係」というものが重視されてきています。人はやはり顔を合わせて話をする、名前を聞いたら頭にその人の顔が浮かぶ、という関係が重要というのは何も地域医療の現場に限った話ではないです。

 

 これから新たな分野で新たな人々との出逢いを通して、自分自身を知ってもらう機会を獲得していきたいと思います。