理学療法士が建築家を目指してみた

「理学療法士」兼「介護支援専門員」の30代後半の医療介護福祉従事者が、「建築家」を目指し一念発起。住まいや環境などについて考えたことや、自分自身の考え方などを発信していくブログにしていこうと考えています。医療介護福祉関係の方、建築関係の方問わず、様々な意見を頂ければ幸いです。また、30代後半からの転職を考えている方にも何か参考になることがあればと思います。

この数ヶ月のことについて

 前回の投稿より4ヶ月…。

 ボチボチ再開しますと言いながら気が付けば4ヶ月も更新しない有様でした。反省。

 

 前回の記事を投稿してからのことを掻い摘んで書いてみようと思います。

↓前回の記事はこちら 

ms-trss.hatenablog.com

 

 

 通学のために単身、大阪へ

 

 2020年の3月中旬、前職場での介護支援専門員としての業務を終えて、4月から専門学校へ通学するために大阪へ単身転居することになりました。

 

 いよいよ鹿児島での勤務もあと数日という時になって、子供が入院になるアクシデント発生。妻と交代で病院に泊まり込み看病することになったため、ゆっくりと家族で過ごす間も無く日にちが過ぎていき、合間合間で市役所での手続きや引っ越し準備を済ませていくことに。

 それでも何とか子供も出発の前日に無事に退院することができて、最後の夜は家族全員で過ごすことが出来ました。子供が元気でないということは本当に辛いものです。

 

 本来、大阪転居時には家族全員で大阪へ行き、1週間ほど一緒に過ごす予定でした。しかしながら先述の入院に加えてコロナウィルス感染症の拡大の影響を受け、大事をとって私以外の家族はキャンセルすることに。

 そのため、鹿児島空港で家族との別れ。3人の子供達を改めて一人ずつ抱っこしてあげました。今思い出すだけでも泣けてくる。

 2020年3月25日。ついに、家族と離れての単身生活が開始したのです。

 

 

始まってしまった大阪での生活

 

 私は今年で37歳になりますが、鹿児島以外で生活をしたことがありません。全くもって初めての都会での生活。正直、不安が大きいスタートでした。

 

 そんな私を4畳半ほどのマンション一室が出迎えます。

 狭いけど、一人には広すぎる部屋。何もない、その場所から見えるあべのハルカスを望む夜景が新しい生活の始まりをしみじみと感じさせる夜になりました。

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 慣れない環境での生活。今までとは生活のスタイルが全く異なるものになります。

 そして何より、いつもそばにいた家族がいない生活になります。

 色々と考え出せば、不安や寂しさが大きくなってしまいますが、始まったからには前だけを向いて進むしかありません。負の感情に流されてしまっては、これからの生活を乗り切ることはできない。今の自分にできることをやる。それが大阪に来た私の命題になっているので、後悔しないよう日々を過ごしていくことを決意したのでした。

 

 そして明くる日から、再び行政への手続きと生活環境の整備を開始。仕事と学校が始まる1週間後に向けて着々と準備を始めたのです。

 

 

コロナウィルスの影響

 

 大阪での生活開始はコロナウィルスの影響で大幅な変更を強いられたわけですが、学校についても大幅な予定の変更をすることになりました。

 入学式は中止。授業開始は延期。後に自宅学習及びZOOMを使ったオンライン授業が開始になるわけですが、同級生との顔合わせもろくに行うことができないまま学生生活が開始することになりました。

 私の入学した夜間部であるII部建築学科は、日中仕事やアルバイトなどをしながら通学する人がほとんどであり、その仕事も様々であると言います。約半数は建築関係の仕事をされているようですが、私が医療職者であるように建築とは全く関係ない分野から建築士を目指す方もいらっしゃるようなので、様々な人たちの出会いも楽しみにしていた私としては少し残念でしたが、こればかりは仕方がありません。

 

 仕事の方は医療職であるためテレワークなどできるわけもなく普通に開始。1年ぶりに理学療法士として仕事を再開することになりました。こちらに来てからの仕事に関することはまた後日別記事にしようと思います。

 

 大阪は東京に次いで2番目に感染者の多い都市であり、やはり感染に対する恐怖はありました。世界的に感染が広がり、多数の死者を出しているウィルスが目の前にいるかもしれない。多くの人が行き交う通勤電車を利用し、病の人が集まる病院という職場で働く身としては、感染しないことが第一です。生まれて初めて体験する通勤電車や、鹿児島とは比にならない人の多さに圧倒される「余裕」もないほどにコロナウィルスの情報に振り回される形で4月、そして5月と過ぎて行きました。

 

 何をするにしても「コロナウィルス」がまず出てくる。コロナウィルスという存在が何よりも大きかったこの数ヶ月だったと思います。

 

 

そんな中で決めた目標

 

 想定外の連続でスタートした大阪での生活ですが、想定外であったが故に決めることのできたこともあります。

 予定通り学校へ行く生活であれば、時間的な余裕が今よりも明らかに少なかったと考えられます。そこで、この「想定外に」生まれた時間的な余裕を利用して資格試験の勉強をすることにしたのです。

 

 その目標として決めた資格が、「2級建築施工管理技士(学科のみ)」と「宅地建物取引士」の2つです。

 「2級建築施工管理技士」の資格試験は学科試験と実地試験があり、私の場合建築関係の実務経験が皆無であるため学科試験しか受けられません。しかし、37歳から建築士を目指すというただでさえ人よりスタートが遅れている状態であるため、建築に関する知識を少しでも獲得するために資格試験を受験するという手段をとって勉強することにしたのです。

 「宅地建物取引士」はいわゆる「宅建」というやつで、不動産の取引を行うことのできる資格になります。不動産関係の仕事に就くことを考えているわけではないのですが、この資格を取ろうと思ったのには二つ、理由があります。一つは建築に関する法規、法令について学ぶこと、そしてもう一つは、今後、環境を変えることで地方を変えるための取り組みを行っていくことを想定した場合、不動産の取引に関する知識は必ず必要になると感じているからです。

 

 それぞれ11月と10月に試験があるため、約半年弱の学習時間があります。自宅での時間に加え、電車通勤では行き帰り30分ずつ、往復約1時間テキストを読む時間があります。隙間時間や余裕のある時間を有効に利用していけば、両方合格も十分可能かと考えています。

 

 

 このように、想定外の連続で始まってしまった大阪での生活ですが、動き出してしまえばなんとかなるものだというのが実際感じるところです。

 

 何よりも大切な、「家族との時間」を犠牲にして始めた生活。無駄に過ごすことは自分自身が許せません。厳しく言えばそういう気持ちです。

 「自分にできること」しかできないので、自分にできることを最大限努力していこうと思います。