理学療法士が建築家を目指してみた

「理学療法士」兼「介護支援専門員」の30代後半の医療介護福祉従事者が、「建築家」を目指し一念発起。住まいや環境などについて考えたことや、自分自身の考え方などを発信していくブログにしていこうと考えています。医療介護福祉関係の方、建築関係の方問わず、様々な意見を頂ければ幸いです。また、30代後半からの転職を考えている方にも何か参考になることがあればと思います。

資格を取る②〜2級建築施工管理技術検定(学科のみ)〜

 資格についての話、第2回目は『2級建築施工管理技術検定』について書いてみようと思います。

 ↓資格について第1回『宅地建物取引士』はこちら

ms-trss.hatenablog.com

 

 建築施工管理技士とは、簡単に言うと建設工事の円滑な施工とこう時間製品の質的水準の確保を図るための管理を行う者の資格であり、2級と1級がある国家資格になります。

 試験には「学科」と「実地」の二つがあり、その二つを合格して晴れて建築施工管理技士となれるわけですが、「実地」試験の受験資格として実務経験が必要であるため、私自身には受験資格がなく、「学科のみ」の試験となりました。(令和3年度より資格制度の変更があり、従前の「学科」「実地」が「第一次検定」「第二次検定」に変更となって、「第一次検定」合格者に「技士補」の資格が与えられることになりました。)

 

 私がこの資格に挑戦しようと考えた理由は、以前にも書いた覚えがありますが、まず医療業界という全く畑違いな分野から建築業界への転身を図るにあたって、純粋に知識を増やしたいという想いから、とりあえず受けてみようと思ったことがキッカケです。

 コロナ禍の影響により本来想定していた学校生活が始まらず、時間的な余裕が生まれたためにその時間を有効利用したかったという点もあります。

 ただ、勉強をするにしても、何かしら形に残る方がモチベーションを高めることにもなりますし、やはり「資格」と言うものの重要性も感じたことから受験に臨んだわけです。

 

 先日、2021年1月22日に合格発表があったのですが、結果は見事合格。ほっと一安心したところです。

 試験は11月に行われたのですが、私自身がこの資格の勉強を始めたのは4月からであり、だいぶ時間的な余裕を持って取り組むことができました。ただし、途中より宅地建物取引士の受験勉強と並行しての勉強であり(むしろ宅建士の方が難易度が高く勉強時間をそちらにほとんど取られていた)、さらに学校の勉強もあったので、実質資格勉強にかけられた時間は2〜3ヶ月程度であったように感じます。

 

 その期間の勉強の方法ですが、私が使用したテキストはこれ。

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横向きですみません

 日建学院さんの「2級建築施工管理技士 学科問題解説集」です。

 ほとんどと言うか、このテキストを5回通っただけです。なぜ5回なのかというと、各問題のページの右上にCHECK欄があり(正誤を○×するところ)、その欄が5個あったので「あー、5回は通らないといけないのね」と思ったからです。

 実際のところ、1回目が一番時間がかかりました。「換気」とか「伝熱・結露」といった小項目ごとに問題を解き、知らない語句の意味を調べたり、覚えるべき数字を書き出したり。

 2週目以降は 確認 → 覚えていないところの復習 の繰り返しになり、徐々にスピードが上がってくるので、3周目くらいになると1日に進む量がかなり多くなってきます。

 

 考える系の試験ではなく暗記系の試験であるため、とにかく過去問をこなす量によるのかなー、というのが率直な印象でした。

 宅建士の試験終了から3週後の試験だったのですが、その3週間では実戦形式の勉強もしておかなければと思い(宅建士の試験前と同じ)もう1冊問題集を買いました。

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Amazonさんより

 総合資格学院さんの「2級建築施工管理技士 学科・実地 問題解説」です。日建学院さんのテキストが分野別にまとめられているのに対して、こちらの問題集は年度別にまとめてあるので、時間を見ながら解答する、という方法でこちらも試験前に3回ほど通りました。

 実際の試験時間は50問中40問選択し解答するのを2時間半かけて行う試験なのですが、この問題集を行うときには50問全問を60分かからずに解答できるようになっていました。分野別のテキストで解いていた問題が各年度ごとに散らばっただけで、中身が同じなのでそりゃそうですよね。

 

 先にも述べましたが、この試験についてはとにかく過去問を繰り返し解いて覚える、というのが合格への早道であると思います。しかしながら令和3年度より制度の変更で試験内容も変更があるとのことですので、6月予定の前期試験(例年6月と11月に試験があるようです。令和2年はコロナの影響で11月のみ開催)の状況を見てから11月受験という方も多いかもしれませんね。ただ、出題者側も変更後第1回目という試験では難易度設定が難しいと思われるので、めちゃくちゃ簡単になるかもしれないし、むちゃくちゃ難しくなるかもしれないし…受験してみるのもいいかもしれません。

 

 私自身としては、変更が1年早ければ、「技士補」の有資格者になれたのになぁー、という思いです。まぁそれでも、一つ今年の目標としていた資格試験に合格できたということが良かったな、と思っています。