理学療法士が建築家を目指してみた

「理学療法士」兼「介護支援専門員」の30代後半の医療介護福祉従事者が、「建築家」を目指し一念発起。住まいや環境などについて考えたことや、自分自身の考え方などを発信していくブログにしていこうと考えています。医療介護福祉関係の方、建築関係の方問わず、様々な意見を頂ければ幸いです。また、30代後半からの転職を考えている方にも何か参考になることがあればと思います。

資格を取る③〜日商簿記3級〜

 先日、日商簿記3級の資格を取ったので、そのことについて書いてみようと思います。

 

 まず日商簿記を取ろうと思ったきっかけですが、とあるYouTubeのチャンネルを視聴を通してお金の管理の重要性について知る機会があったことにあります。

 昨年、宅地建物取引士の資格を取得して不動産の取引に関する知識を得ることはできましたが、不動産がやり取りされる際には当然お金も動きます。経理に関する知識が不足していると、土地や建物のやり取りを「上手く」行うことができない可能性があります。やはり、お金は大事なものなのです。

 ↓宅地建物取引士の資格を取った話

ms-trss.hatenablog.com

 そのため経理・会計の知識を持つことは将来、設計事務所を作って独立するなど今後自分が目指していくところには必要であると感じ、取れるときに取っておこう、ということで受験することを決めたのです。

 あと、40歳を目前に控え、自分自身の資産管理もしっかりと行っていきたいと思ったことも簿記を受けようと思った一因ではあります。

 

 さて、去る2021年3月末に『日商簿記3級を取る!』と決めて、早速ネットでポチッと購入したのがこの2冊のテキスト。

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「みんなが欲しかった」シリーズのテキスト

「みんなが欲しかった」シリーズの教科書と問題集(各¥1,100税込)です。今回の資格も変わらず独学での取得を目指すため、Googleでオススメのテキストを探して、一番に出てきたこれにしてみました。

 

 2021年3月25日に到着。そこから勉強開始しました。

 普通科の高校を出て、医療系の学部を卒業した私にとって、経理・会計の世界は全く未知の世界であり、テキストを開いてまず目にした「仕訳」という単語から新鮮でした。全く知らない分野の勉強をするのも面白いです。

 

 私自身の勉強法ですが、まず「教科書」を1回、理解しながら通りました。各チャプターごとの章末問題的な問題で確認しながら、とりあえず一回通る。まずは敵を知ることからです。

 一回通ったら、今度は「問題集」の方を解いていきます。理解して解けるところ、曖昧に理解していて不十分なところ、全くできないところに分けて、曖昧に理解しているところは教科書で確認、全く分からないところは再度教科書の読み込みを行い、必要に応じてネットで調べて理解する。そうやって問題集も一回通ります。

 教科書と問題集を各一回通ったら、教科書の2周目に入ります。2周目は1周目ほど時間もかからずに進むため、特に弱点と感じるところを重点的に見直しました。

 教科書の2周目が終わった段階で、問題集に付属している模擬試験(3回分)に取り組みます。時間を計って、解く。この時点で80点前後取れるようになっていました(合格点は70点以上)。

 模擬試験が終わったら、問題集の2周目に入り、第1問、第2問、第3問それぞれの問題ごとに詰めていきます。

 

 以上のようにして、今回はテキストを各2周通った時点で試験に臨むことにしました。

 受験日は2021年4月17日。おおよそ3週間の勉強での受験となりましたが、無事に合格することができました。

 

 一般的にネットなどの情報では日商簿記3級の試験勉強時間は「100時間程度」と言われていますが、単純に「資格を取る」ことを主として考えるのであれば、そこまでの時間は必要ないかもしれません。

 しかしながら、自分のために必要なスキルとしてしっかりと身につけるのであればやはり100時間程勉強した方が良いかと思います。実際私自身も資格取得後、引き続き簿記に関する勉強を合間合間にしていますが、経理・会計の知識があると企業の見方がまた一つ面白くなるように感じます。

 

 昨年より、日商簿記の3級と2級はネット試験が可能になり、従前の年3回の試験からかなり受験しやすくなりました。

 私自身もこの恩恵に預かりネット試験で受験したのですが、実際やってみてペーパーで行った模擬試験との比較になりますが、「ちょっとやりにくい」ということが率直な意見です。

 紙の上であれば書いて確認することがやりやすいのですが、ネット試験だと紙にメモして画面を見ての繰り返しで、入力ミスしそうになったりと余計な心配もしなければならなかったのでちょっと大変でした。

 実務ではパソコンで行うでしょうから、ネット試験の形式の方がより実務に近いのかもしれませんが。ネット試験を考えている方は、ネット上にアップされてる模擬試験で練習しておいた方がいいと思います(やっておけばよかったと本当に感じた)。

 

 かくして日商簿記3級を取得したわけですが、受験してみて本当によかったと思っています。資産・負債・資本とは何か?に始まり、決算ではどのような処理が行われるのかや、損益計算書貸借対照表の見方など、お金の管理に関する知識が少しでも身につけられたことは、今後の人生にとって必ずプラスになります。

 「日本人の金融リテラシーは低い」と言われています。日本では「お金は関係ない!」みたいな話が「綺麗事」と言うように、綺麗、汚いの物差しで語られることが多いように感じられますが、お金に関する知識を得て、お金に強くなること、お金を稼げるようになることは決して「汚いこと」ではありません。

 自分がどのように生きていくのか、その希望を実現していく時には必ずと言っていいほど『お金』に関わる問題が出てきます。自己実現をしていくために必要なものとして『お金』があるのであれば、それを学び、増やす努力をすることは自然なことであるし、大切なことであると思います。

 

 自分の「お金」に関する価値観を書き換えるためにも、日商簿記の資格、皆さんも取得してみませんか?