理学療法士が建築家を目指してみた

「理学療法士」兼「介護支援専門員」の30代後半の医療介護福祉従事者が、「建築家」を目指し一念発起。住まいや環境などについて考えたことや、自分自身の考え方などを発信していくブログにしていこうと考えています。医療介護福祉関係の方、建築関係の方問わず、様々な意見を頂ければ幸いです。また、30代後半からの転職を考えている方にも何か参考になることがあればと思います。

資格を取る④〜福祉住環境コーディネーター2級〜

 7月に『福祉住環境コーディネーター2級』を受験、無事に合格して取得できましたのでその話について少し触れてみようと思います。

 

 そもそもこの『福祉住環境コーディネーター』という資格がどのような資格かと申しますと、その概要としては、障害者や高齢者の身体機能、身体状況やその生活状況を考慮し、より安全かつ快適な日常生活を送ることができるように、住宅改修や福祉用具の導入を検討提案することを目的とするものになります。

 主に建築関係の仕事をされている方や、福祉用具業者の方をはじめ、私のような理学療法士作業療法士など医療関係者でも取得されている方がいるようです。

 

 私自身、この資格については大学在学時代(20年くらい前)に3級を取得しておりました。当時からやはり住環境や建築については興味があったのだと思います。それから理学療法士となり15年。医療の分野と福祉の分野で仕事をする中でこの資格を持っている方々と多く接する機会がありました。

 この資格は、介護、医療、福祉、建築といった分野の知識が必要となるのですが、まさに私は理学療法士、介護支援専門員、そして今後建築士としてその全ての分野において専門家として経歴を持つ者となるため、この資格は必須であろうと思い(学校の進路指導の先生の勧めもありましたが)取得することとしました。

 

 試験勉強にあたってまずは参考書の選定を行ったわけですが、私の場合、上記の通り医療介護福祉の分野はもちろん、建築の分野に関しても基礎的な知識を有しているというアドバンテージがあるため、分野別の過去問をこなしていく問題集で各分野ごとに確認を行なっていくスタイルで臨むこととしました。

 この資格は参考書も多く出版されており選定の際には少し悩みましたが、最終的に選んだのはこのテキストです↓

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安定のユーキャンさん。画像暗くてすみません。

 ユーキャンさんの「福祉住環境コーディネーター2級 重要過去問&予想模試」。この問題集は分野別に過去問と解説が並んでおり、最後に前年度の過去問と予想模試1回分が掲載されています。

 私の勉強法としては、この分野別過去問をまずは3回通すことが基本となります。他の資格試験についても同様ですが、過去問問題集が出ている資格の場合その問題集を1冊で良いので3回通るのはかなり有効な気がします。あれこれたくさん手を出さず、一つに絞ってとにかく3回。これだけでも合格はかなり近づくように思います。

 1回目は問題の傾向を知り、どのような出題がされているのか、自分の苦手分野はどこか、ということを確認しました。2回目は苦手分野の再確認と、それ以外の分野の正答率を上げる作業。そして3回目は解答速度と精度を上げていく、という感じで進めていきます。3回目で一つポイントとしていることは、苦手分野でどうしても正答率を上げにくい部分については思い切って「捨てる」覚悟が必要ということです。その1、2問に費やす努力を、解ける問題をより確実に解けるよう方に使った方が合格率は確実に上がると思います。

 

 かくして臨んだ試験なのですが、今年度より当資格の試験方法は大きく変更となりました。

 従前の年に2回のペーパー試験から、年に2回、一定期間の間に在宅での受験が可能となるIBT方式(Internet Based Test)が導入されることとなったのです。従前のペーパー試験は試験時間120分、4肢1択の問題でしたが、IBT方式となりどのような出題形式になるのか分からないままの受験となり少し不安はありました。

 

 そして本番。自宅でパソコンをセットして試験官の連絡を待っていると、画面上に試験官登場。身分証明のためマイナンバーカードを提示し、指示に従って部屋を一回りパソコンのカメラで写し、確認終了次第試験開始という運びで進んでいきました。試験中はマイク及びカメラは常にオンの状態で受験中の状態を記録されているようでした。不正の有無を確認するためであると思います。

 試験時間は90分。出題形式は⚪︎×の2択問題が100問出題される方法でした。メモは不可ということであり、4肢1択であればやりにくいな、と思っていましたが2択だけだったのでサクサク回答できました。

 

 試験時間90分に対し、全問回答、見直しまで含めて約45分程度で終了。試験終了ボタンを押すと制限時間前に終了できるため、早々と終了しました。

 試験結果は即開示され、合否が発表されます。ただし、受験中の不正がないかの確認があると思いますので、正式な合格通知は10日ほど後になります。

 

 本試験は100点満点中93点で合格することができました。

 受験した感想ですが、基本的に過去問題の選択肢の流用も多く、しっかりと過去問題を練習しておくことで比較的合格しやすい内容だったのではないかと思います。ただし、IBT方式に移行したばかりであったため、今後試験問題など改訂されていく可能性もあります。本資格取得を目指される方は、早めの受験が良いかもしれませんね。